難病指定、潰瘍性大腸炎の6つ症状とその原因

難病と聞くと、ちょっと怖いですが、発症原因が特定されてないだけで、決して治療法がないわけでもありませんし、適切に薬物治療ができますので、安心してください。

以下に6つの特徴ある症状を上げますが、潰瘍性大腸炎に限らず他の疾患の疑いもありますので、最近腸や便に異変を感じている方は、すぐに医師の診断を受けてください。

 

 



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<潰瘍性大腸炎とは>

厚生労働省による特定疾患に指定されている難病です。

大腸の粘膜に、びらん(ただれ)や潰瘍ができる大腸の炎症性疾患です。

炎症は、肛門に近いS状結腸から、下行結腸、横行結腸、上行結腸、と上行に広まります。

大腸の構造は、内側から粘膜層、粘膜下層、筋層、漿膜(しょうまく)から構成されていますが、潰瘍性大腸炎では、粘膜層と粘膜下層を中心に炎症がおこり、重篤な場合は筋層にまで潰瘍が達することもあります。

 

 

<6つの症状>

  1. 下痢 
  2. 粘血便(血液、粘液、膿の混じった柔らかい便) 
  3. 発熱 
  4. 体重減少 
  5. 腹痛(持続的、痙攣(けいれん)的)
  6. 貧血症状

これらの症状が、おさまったり、悪化したり、その繰り返しが長期間続きます。

 

 

<発症原因>

厚生労働省の特定疾患調査研究所が研究を進めていますが、いまのところまだ発症原因は不明のままです。最近は、自己免疫機序などの免疫異常が有力とされていますが、まだ明らかになっていません。

 

人の身体には、外からの異物を排除しようとする免疫機能が備わっています。内臓にもその働きがあり、自分自身の粘膜も異物とみなし攻撃することもありますので、粘膜が炎症を起こすこともあります。しかし、潰瘍性大腸炎発症の確かな根拠ではありませんので、更なる研究が必要です。



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遺伝的な関与も報告されています。欧米では、潰瘍性大腸炎患者の約20%が、近親者にも潰瘍性大腸炎患者がいました。まだ特異的遺伝子の発見には至っていませんが、おそらく、遺伝的要因と環境要因の組み合わせで発症するといわれています。

 

患者数は、平成25年(2013年)時点で、16万6060名。男女の性別に差はありませんが、発症年齢のピークは、男性が20代前半、女性は20代後半ですが、幅広い年代で発症しています。

 

 

<診断方法>

診断の手順は、症状の経過とその方のもつ病歴を聴取し、感染症でないかまず判断します。

そして、鑑別診断、X線、内視鏡を受け、生検(粘膜の採取)により、病理診断が決定されます。

 

 

<治療方法>

  • 内科的(薬物治療、体外循環による血液成分除去療法)治療: 完治ではありませんが、炎症を抑える有効な方法で、症状をコントロールします。
  • 外科的(手術)治療: 内科的治療により、症状のほとんどが改善しますが、大腸摘出が必要なケースもあります。

 

再発もありますので、継続的で定期的な内科治療が必要です。

内科治療で改善できず、手術を必要とする患者さんには、発病から7-8年で大腸がんを合併するかたも、わずかにですがいらっしゃいますが、予後は良好です。

 

消化器の炎症で、長期間症状が良くなったり悪化したりを繰り返す疾患なので、食事には気をつけたほうが良いでしょうが、あまり神経質になる必要はありません。

しかし、腸を刺激するアルコールや香辛料は避けるなどしたほうが良いでしょう。また、動物性脂肪も炎症を悪化させるといわれているので、あまりとらないほうが良いでしょう。

あまり食欲がない場合は、点滴で栄養を補給することができますので、無理せずに治療しましょう。

 

 



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