はやり目が流行?大人の症状と原因感染経路はこうだった
朝起きたら目ヤニで目が開かない!こういう症状の場合は、「はやり目」の可能性があります。
名前の通り、流行ります。大人では、重症化するケースもあります。
最近、目が調子悪いなぁ、目ヤニがすごく多くなったなぁ、と気になる目の症状がある方、いっしょにチェックしましょう。
はやり目とは
アデノウィルスの感染による結膜炎です。
結膜炎と角膜炎の双方の症状をもたらす疾患として、流行性角結膜炎と呼ばれています。
学校において予防すべき感染症・第3種に指定されており、学校医またその他の医師において伝染の恐れがないと認められるまで、学校への出席が禁止されています。
小児だけではなく、当然大人もかかります。そして重症化します。
感染経路
接触感染
結膜炎にかかった人の目を触った手で、他の人を目を触るだけで、100%感染します。
共有タオルからも感染します。水を介しても感染します。
症状
目ヤニが非常に増える、涙が増える、充血、まぶたの裏のブツブツした発疹、かゆみ、しょぼしょぼ感、ゴロゴロ感、まぶしいと感じる
更に、ひどくなると、出血、耳の前のリンパ腺の腫れ、まぶたの急激な腫れ、白目がブヨブヨする結膜浮腫、発熱などがおこります。
結膜だけではなく、角膜にも炎症が広がるため、角膜上皮が傷つき、淡い濁りができることもあります。結膜炎は1-3週間で治りますが、角膜炎は数ヶ月から1年症状が続くこともあり、失明する可能性もありますので、早めに眼科を受診してください。
感染したら
非常に感染力が強いため、幼稚園・保育園・学校を休ませてください。
大人も、できれば会社へ出勤しないほうがよいのですが、なかなか難しい場合が多いので、オフィスでも感染予防の対策をしっかりとってください(以下に記しておきます)。しかし、食品を扱う職場などでは、万が一、手で目を触って、その手で商品に触って、という経路によって、消費者に感染が拡大する可能性がありますので、医師の診断書をもらい、症状が治まり、感染しないと医師が判断するまで、様子をみたほうが良いでしょう。
検査方法
眼科で、角結膜上皮細胞中の「アデノウィルス抗原検出薬」で検査します。
治療法
抗菌薬(点眼薬): 二次感染を防ぐため
ステロイド系点眼薬: 炎症を抑え、重症化を防ぐため
完治するまて、点眼薬の使用を続けてください。
予防法
・絶対に、手で目をこすらないでください。
・洗顔の際に、もう片方の目に感染しないように、細心の注意をはらってください。
・手や目を拭くタオルを共有しないでください。使い捨てタオルなどが効果的です。
・石鹸でしっかり手を洗ってください。感染予防の基本ですね。
・感染者とのお風呂は避けてください。感染者は一番最後に入浴し、お湯はしっかり捨ててください。
・免疫力を高めるために、食事や睡眠をしっかりとってください。
ウィルス感染ですので、目を触った手、がポイントですね。
なんとなく、目がしょぼしょぼするとき、朝起きて目ヤニが多いとき、目に埃がゴミがはいったとき、私達は知らないうちに、手で目を触っています。気をつけなければなりませんね。
大人の方は、たかが結膜炎・角膜炎、と油断せず、感染しますし、放っておいて重症化する可能性もありますので、すぐに眼科を受診しましょう。
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