寝るときにイヤホン付けると危険!難聴になる可能性がある
寝るときにイヤホンをつけるのって健康的にどうなのか?
結論から申すと、辞めたほうがいいです。
有毛細胞が傷ついてしまう
老人になると耳が遠くなるのはご存じかと思いますが、
それと同じことが寝るときにイヤホンをつけていると起きて
若い年齢でも耳が聞こえにくくなる可能性があります。
人間は耳の中に入ってきた音をまず鼓膜を振動させて、内耳に伝わってきます。
そして内耳中の蝸牛という部位にある有毛細胞が音を感知し、ここで音から
電気信号へと変換されます。
重要なのはこの有毛細胞です。有毛細胞は長時間音を聞き続けたり、
大音量の音を聞いていると傷ついてしまい、聴力の低下につながってしまいます。
老人が耳が聞こえにくくなるのも有毛細胞が長年にわたって音を聞き続けて
ダメージが蓄積されることによるものになります。
そして残念なことに有毛細胞は傷ついたら、元に治らないと言われており、
難聴になる前に対策をとる必要性があります。
特に、老人になると高い音(周波数の高い音)が聞き取りにくくなるのですが、
これは高い音を感知する有毛細胞ほど、外側に存在するため
より音に晒されやすいためだと言われています。
イヤホンつけると高音の聴力が低下する
そして、イヤホンを装着すると音源が耳から非常に近くなるため
特に高音の音が聞き取りにくくなると言われています。
これは、先ほど述べた、有毛細胞が外側に存在することに加えて、
本来減衰するはずだった高い音が減衰せずに直接有毛細胞に伝わってしまうためだと言われています。
これは高い音(周波数が高い音)は距離が離れると低い音に比べて特にエネルギー減衰しやすい
性質をもっているためです。
みなさんも花火大会のときに経験があると思うのですが、近くで花火を見ているときは
「パーン! パチパチ!」という音まで聞こえますが、遠く離れた場所で見ていると「ドン」という
低い音しか聞こえません。
イヤホンを付けたときに、つけなかったときは十分に減衰していた高い音が
減衰されなくなります。
特に寝るときはつけっぱなしになるため、
耳の事を考えるとご法度です。
高音が聞こえなくなるとどうなるの?
雑音の中での会話が聞き取れなくなります。
居酒屋での会話、カラオケボックスでの会話など
騒がしい場所などです。
高い音は音はどこから来た音なのかを判断するうえで
重要な役割を担っているため普通の1:1の会話では支障はでなくても、
ガヤガヤした場所などで話されると聞き取りずらくなってしまいます。
寝るときイヤホンつけるならどうするべき?
ここまで見てきて、寝るときにイヤホンをつけることが悪いことは
ご理解いただけたと思います。
とはいえ、寝るときに音楽を聞きたい時もあるので、
使用時の注意点をお伝えします。
①音を小さくする
外で音楽を音楽を聴いていると、周りの雑音があるため
音を大きくしがちです。寝るときも含めてできる限り音を小さくして使用しましょう。
②タイマー機能を使う
長時間の使用を控えるために、タイマー機能を使用しましょう。
③遮音性の高いイヤホンを使う
これは外で使う方向けですが、外で聞くときに遮音性が高いイヤホンなら
音源を小さくしても聞き取ることができるため、有毛細胞を傷つけることを防ぐことができます。
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